ウズベキスタンにおける知財関連手数料の引き上げとハーグ制度加盟について
2025年8月1日より、ウズベキスタンにおいて知的財産に関する公式手数料の算定基準額(basic value)が引き上げられた。これに伴い、すべての知財関連の公式手数料が一律10%増額されている。
特許、商標、意匠などの各分野に影響が及ぶため、同国での新規出願や更新、年金納付等を予定している企業等は、費用面の見直しが必要となる。
なお、ウズベキスタンは2025年1月にハーグ協定ジュネーブ改正協定1に加盟しており、WIPO経由での意匠の国際出願において、指定国として選択可能となっている。この制度の活用により、ウズベキスタンを含む複数国への意匠出願手続が一本化され、手続負担の軽減と戦略的な権利取得が可能となる。
中央アジア地域では、法制度や運用実務に関する近年の変化が顕著であり、今後も周辺国を含めた動向の継続的なモニタリングが求められる。
- WIPO – Uzbekistan Joins the Hague System(WIPO公式発表) ↩︎